アリスタネットワークスの耐障害性ソリューションは、変化するビジネス・ニーズに敏感に対応できる「常時オン」のインフラを目指して設計されています。これらのソリューションにより、ソフトウェア・アップグレードの計画メンテナンス時間を排除し、故障によるダウンタイムを最小限に抑えながら、クラウドにおけるサービスの展開時間を短縮することができます。

アリスタの耐障害性ソリューションは、リーフ、スパイン、およびネットワーク・レベルのソリューションを提供するために、EOSソフトウェア・アーキテクチャから始まり、クラウド・ネットワーキングの原則である柔軟性、単純さ、そして再現性に基づいて構築されています。

EOSソフトウェア・アーキテクチャ

耐障害性は、状態情報をプロセスから分離する独自のマルチプロセス状態共有アーキテクチャによって、EOSソフトウェア・アーキテクチャの基盤に組み込まれています。EOSの耐障害性アーキテクチャによって、以下の主な利点を得ることができます。

  • インサービス・ソフトウェア・パッチ - システムを中断することなく個々のプロセスをアップグレードする機能
  • ソフトウェア障害分離(SFC) - 障害が単一のプロセスに局所化されます
  • スイッチの動作(パケット転送など)に影響を与えることなく、EOS内の個々のソフトウェア・プロセスのソフトウェア・アップグレードをサービス稼働中に実施
  • ステートフル・フォールト・リペア(SFR)- ソフトウェア・プロセスの自動回復

ご案内ビデオ:アリスタの耐障害性ソリューション

高可用性

MLAG SSO、MLAG ISSU、Supervisor SSOなどのアリスタの高可用性ソリューションは、Sysdbを利用して2つのデバイス間で状態を同期させます。この設計理念により、従来のオペレーティング・システムで提供されていたHAソリューションでは難航していた、プロセスごとの状態同期が不要になります。ノンストップ・フォワーディング(NSF)のためのプロトコル・サポートと組み合わせることで、HAペアとして動作するEOSデバイスは、ソフトウェア障害が発生した場合に冗長性を提供し、アプリケーション・トラフィックの損失を最小限に抑えてデバイスのメンテナンスが容易になるようにします。

スマート・システム・アップグレード

スマート・システム・アップグレード(SSU)は、ソリューション・スイートの1種で、データセンター管理者が直面する最も複雑で困難なタスクの1つ、ネットワーク・インフラ・メンテナンスに対処するよう設計されています。基礎をなすネットワーク・インフラに変更を加えると、多数のデバイスに影響を及ぼし、重大なシステム停止を引き起こす場合があります。アリスタのSSUは、データセンター・インフラストラクチャ向けの完成されたソリューションとして設計されており、主に次の利点を提供します。

  • スパインまたはリーフのレイヤにカスタマイズされた、ネットワーク要素のインテリジェントな挿入および除去
  • ネットワークのダウンタイムを招くことなくネットワーク・インフラストラクチャをアップグレードする機能
  • オペレーティング環境へのアップグレードを調整するためのプログラマチック・インターフェイス

リーフSSU

リーフSSUを使用すると、ネットワーク・オペレーターはアップグレード中にスイッチ・データ・プレーンを動作可能な状態に保ちながらソフトウェアをアップグレードできる、ヒットレス・ソフトウエア・アップグレードが可能になります。ヒットレス・アップグレードは、接続されているホストに対して完全にシームレスであるため、ソフトウェアのアップグレード中に単独で接続されているホストに対するサービスとアプリケーションのアップタイムを保証します。

スパインSSU

スパインSSUは、プロトコル・ベースのグレースフル・シャットダウンとトラフィック・リダイレクトを組み合わせることで、ネットワークへのスパイン・デバイスのインテリジェントな挿入と取り外しを行うメンテナンス・モードを導入するため、アプリケーション・トラフィックの損失を最小限に抑えます。メンテナンス・モードを使用すると、ネットワーク運用チームは、アプリケーションのダウンタイムを発生させることなく、ソフトウェアのアップグレード、ハードウェアの交換、または個別のトラブルシューティングを適切に実行できます。

CloudVision®

ネットワーク全体のSSUとCloudVisionのロールバックを使用することで、SSUをさらに一歩進めて、ソフトウェア・アップグレードの自動化を、デバイス単位のレベルからネットワーク全体レベルへと変化させます。ソフトウェア・イメージとパッチのアップグレードの両方に役立つアプローチであることに加え、CloudVisionには、ネットワーク・ステータスの前後の変化をコントロールするスナップショット表示があり、任意のエリアをすばやく確認して、さらに調査することができます。非常に重要なのは、オペレーターがメンテナンス時間中に実行した変更を取り消す必要がある場合で、あらかじめ統合されたCloudVisionのロールバック機能により、安全なメカニズムを提供し、復元サービスの時間を短縮します。